MAISON MARGIELA
メゾン マルジェラ(Maison Margiela)は、フランスを拠点とするファッションブランド・メゾン。ウィメンズ・メンズウェア、アクセサリー、シューズ、フレグランスなど幅広く展開。
衣服の再構築・再定義、ショーのスタイルなどコンセプチュアルな手法は、多くの人々に影響を与えたマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)、またそのメゾンは、ファッションの歴史に最も大きな影響を与えたメゾン(デザイナー)の1つと言われる。
そのコレクションは、コンセプトによってグループを作りナンバリングしており、「0」「1」「4」など○で囲われている。その中でもライン6「女性のための衣服(ガーメント)」は独立する形で「MM6 Maison Martin Margiela」となった。
1989年春夏にパリ・プレタポルテ・コレクションにデビューすると、デビューそれまで流行していたゆったりとしたシルエットに対し、シルエットの細いジャケットやボトムを提案し、タイトでボディフィットしたシルエットが全盛となるきっかけを作ったと言われている。このようなことからマルジェラのスタイルは「脱構築(デコンストラクション)」や、全ての常識を覆すものであったことから「デストロイ・コレクション」と称された。
古着の活用(生地に古着を使用する)や新しい服の古着風加工など、独自の視点からの服作りを行う。マルジェラのスタイルはグランジでは括れないが、シャビー・ルックや、90年代に流行するグランジファッションの先駆け的なスタイルと表現される。
服のラベルは空白のままか○で囲われている数字がかいてあるのみでで本人の名前、ブランド名は書かれていない。
※○で囲われている数字の意味:
0:手仕事により、フォルムをつくり直した女性のための服。
1:女性のためのコレクションライン(ラベルは無地で白)。
4:男性のためのワードローブ
3:フレグランス
3:アイウェア
10:男性のためのコレクションライン
14:男性のためのワードローブ
11:2005秋冬からのアクセサリーライン
12:ジュエリー
13:オブジェ、または出版物
22:シューズライン
6:レディースウェアライン※MM6に独立。
メゾン マルジェラの沿革・歴史
創業者のマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)は、1959年、ベルギーのランブールで生まれる。16歳からデッサンを学び、18歳の時、アントワープ王立美術アカデミーに入学。ファッション科を専攻する。アカデミーの同期にはアントワープの6人がいた。84年、パリで初めて見たジャンポール・ゴルチエのショーに感銘を受け、アシスタント入り。84年~87年までゴルチエの下で修行を積む。
88年、フランス、パリで自身のレーベル、「メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)」を設立。1989年春夏にパリ・プレタポルテ・コレクションにデビュー。
マルタン・マルジェラは、1998-1999年秋冬から2004年春夏までエルメスのレディースプレタポルテのデザインを手掛ける。
1998年春夏にはコム デ ギャルソンとのコラボレーションを行い、2001年にはロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館で「ラディカルファッション」展を開くなど、多くの展覧会活動にも参加している。
2002年、ディーゼルのレンツォ・ロッソのグループ企業の出資、製造、店舗開発などまで支援を受ける。ここからグローバルで店舗数が増え、メゾンは2002年以降の6年で約5倍に成長した。
2008年、メゾン・マルタン マルジェラとしての20周年(1989年春夏-2009年春夏)のアーカイブ展をトウキョウ店で開催。また、ダミアーニとコラボレーションでジュエリーコレクションを発表。
2009年、レンツォ・ロッソが各国メディアに対して「マルタン マルジェラがメゾンのデザインには関わっておらず、デザインチームがメゾンを引き継いでいる。」とコメントする。
2010年、初のフレグランス「Untitled」を発売。2012年にはフレグランスと同じ香りを持ったキャンドルが登場。
2012-2013年秋冬シーズン、H&Mとのコラボレーションを発表。2013年、マルジェラ初のメンズフレグランス「レプリカ」が登場。
2014年、ジョン・ガリアーノがクリエイティブ・ディレクターに就任。2015年1月、ブランド名を「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」に改名。
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